· 

城西国際大学留学生交流会

 平成251012日(土)城西国際大学東金キャンパスにおいて、恒例の同大学留学生との交流会が開催されました。大学のお計らいにより図書館に併設されたオリエンテーションルームにて開会式のセレモニー、基調講演、そして留学生による日本語スピーチ大会を行い、その後、職員食堂に場所を移して懇親会を実施しました。

 開会式では、小川会長が開会の挨拶で、国際交流の意義と重要性について触れました。続いて、地元東金市の東金国際交流協会会長の塚瀬一夫氏から祝辞を頂きました。塚瀬会長は、「二つの国際交流協会の緊密な交流が国際交流促進に寄与する」と両協会の連携の推進を強調されました。

 引き続き、同大学の語学教育センター、及び情報経営大学院兼任教授であるダオ・フー・ジュン教授が「日本・ベトナム文化交流史の回顧」と題した基調講演をしてくださいました。教授は、その講演を、我が故郷、我が民族、歴史の流れ、文化交流の4つのパートに分けて、貴重なスライドも織りまぜて、大変興味深いお話をされました。

 教授の基調講演の後は、いよいよ留学生による日本語スピーチ大会に入りました。同大学語学教育センター副センター長である原やす江准教授のご指導を受けた世界10ヶ国からの留学生が次々と演壇に立ち、流暢な日本語で、日本と故国との習慣やしぐさの違い、日本での様々な印象深い経験等について、面白おかしく、そして真面目に話してくれました。「日本とスペインのジェスチャー」「ポーランド文化と日本文化」「日本での経験と日本でしたいこと」「日本での経験」と題した習慣、文化の違いを語るスピーチ、「我、母国と日本との架け橋にならん」「文化交流の大切さ」と題した国際交流の重要性を指摘する内容のもの、ブラジルから留学中の日系人による「お金、ポル ファボール」、韓国人留学生の「日本のオモニ」、アメリカ合衆国留学生の「日本と私」、ハンガリーからの留学生がカラオケに見出した「日本らしい楽しみ方」等々、日本人の機微に触れるすスピーチは、どれも繰返し聞いてみたいと思わせる素晴らしい内容でした。留学生のみなさんが「ご清聴有難うございました。」と締め括るたびに会場には盛大な拍手が沸き起こりました。

公務多忙の中、臨席された大網白里市の金坂市長も、留学生のスピーチに感銘を受けた模様で惜しみない拍手をされていました。このスピーチ大会の司会役を務めた協会会員で市会議員の一色忠彦さんの機知に富んだ軽妙な司会振りに、留学生の皆さんはリラックスして話しが出来たようです。

交流会の後半の部は、職員食堂にて金坂市長のご挨拶から始まりました。

市長は、大網白里市の500人を超える外国籍の住民の方も安心して暮らせるまちづくりを進めて行くこと、多文化共生推進の第一歩として、地域の「草の根レベルの交流」が益々重要な意味をもって来ること、2020年には、東京でオリンピックが開催されることになり、大網白里市でも「おもてなし」の気持ちをもって温かく歓迎したいと考えていること等を強調されていました。

 市長の挨拶に続いて、小川会長から、留学生に対して感謝状と参加賞が授与されました。    

 懇親パーティーは小川会長の多言語を交えた愛嬌たっぷりの挨拶で始まりました。会長は、市長の挨拶にもあった「お・も・て・な・し」をリズムに乗せて繰り返したり、オリンピック誘致に活躍した佐藤真海選手のエピソードを紹介したりして、会場を沸かせていました。

 続いて、会場を提供して頂いた城西国際大学の小久保事務局長から、交流会を高く評価して頂く心のこもったご挨拶と乾杯の音頭のご発声を頂きました。今回は、30名を超える留学生の皆さんの参加によりとても華やかな交流となりました。とりわけ、金坂市長は世界各国からの留学生に囲まれて、大変ご機嫌なご様子でした。

 昨年の交流会で愛らしい踊りを見せてくれた中国からの留学生倫宝明さんが、軽快なリズムに乗って中国の踊りを披露すると、その魅惑的な脚線美に釘付けになりました。ハワイから留学中のアージェルさんが、自身のギター演奏でStand by Me を歌ってくれて、会場も一息ついた後に、もう一人の中国からの留学生王嬌さんが、薄絹のようなコスチュームをスキニ―な身体に纏い、妖艶な舞いで参加者を魅了しました。王さんの演技は、居合わせた皆さんを暫し忘我の境に引き込んだと言っても過言ではありませんでした。

歓談、交歓醒めやらず時間が過ぎるのも忘れる程の盛況でしたが、山田繁子副会長の中締め挨拶の後、全員会場の外へ出て、「大網白里市国際交流協会・城西国際大学留学生交流パーティー」の横断幕を高々と掲げ、参加者全員で記念撮影をして交流会の打ち上げとしました。