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城西国際大学留学生のホームステイ

韓国の建陽大学校(大学)・創意融合大学(学部)から城西国際大学に短期留学している4人の留学生を会員の皆様が家族の一員として7月18日()から20日(日)までの間、2泊3日のショートホームステイを受け入れました。これは、ホームステイを通して国際交流の芽を育み、ホストファミリーである会員家族と新鮮な驚きや感動を分かち合いながら、生活環境、習慣、言葉の違いを乗り越え、生きた日本語や日本の文化を学んでいただくことを目的としております。2泊3日という大変短い期間でしたが会員家族の皆様も貴重な経験をされたと思いますので、ここにホームステイを受け入れた会員家族のホストファミリー体験記を紹介いたします。

田中ホストファミリー

お隣の国、韓国からの留学生のホストファミリーをお引き受けして、久々に若者を迎える準備をしたり,どんな子供たちに会えるかと心待ちにする日々は楽しいものでした。彼らの写真を見てからは、孫を待つ心に似ているような・・・そしてついに我が家の娘(孫?)として紹介されたのはヨンソンさんでした。背が高く色白、長いストレートの黒髪がよく似合うおっとりとした大学2年生です。我が家に向かう車中で、日本語学習のきっかけが「あるグループの影響」、という彼女に、「東方神起?」と問いかけると、「お母さん、彼らを知っているのですか?」と、そこから話がどんどん広がり、1日目は主人も交じって3人での会話が弾みました。

2日目は富士登山。夕方、富士山を楽しんで帰った彼女でしたが、ほかの国の学生との交流がなく、きっかけ作りのお菓子作戦も失敗して、少し残念そうでした。「それでは!」と、急きょ近所に住む知り合いの女の子たちに声をかけると、大学4年生1人、高校3年生2人が駆けつけました。「受験生の大切な時間を私のために? 大丈夫ですか?」と心配するヨンソン、「どうしてそんなに日本語が上手なの?」とびっくりする3人。こうして始まった女子会は、学費免除の彼女の猛勉強ぶりに衝撃を受け、日韓の厳しい就職状況に悩みを打ち明けあい、将来の夢やファッションに共感しあって、時間を忘れて続きました。

礼儀正しく、率直で、謙虚、そして実は活発で元気いっぱいなヨンソンは、軽々と国境や文化を越え、チャレンジすること、努力することの素晴らしさ、楽しさを大網っ子と私たちに教えてくれました。

上野ホストファミリー

私の家庭に迎えました学生さんは、リ・カンヒ君20歳です。

物静かな青年で、彼の日本への思い、自国との相違点、独学で学んだという日本の経済、またこれから大学を休学してのぞむ2年間の兵役義務への覚悟など、2泊3日という短い時間にたくさんの会話をしました。彼の日本語は丁寧な心地よいもので、ホストファミリー初体験は楽しく、あっという間に終わってしまいました。

 

とても嬉しかったことの一つに、彼は食欲旺盛で、日本の食物もほんとうにたくさん食べ、さらに料理が好きということで、手伝ってくれました。包丁さばきがなかなか良く「料理人にも成れそうね」と冗談を言ったりしたものです。緑がほとんどないという韓国・デジュン(太田・商工業都市)で育った彼に大網白里市の田園地帯はどのように映ったでしょうか。日本の社会を彼なりに冷静に見つめ語る彼の成長を楽しみにしております。兵役を終えたら日本に来る機会はありますと話していましたので、また会えればいいなと思える学生さんでした。

戸坂ホストファミリー

印ダソムことダソマーを迎えて

ダソマーは6回目の来日だそうです。今回は大学の夏季研修として1ヶ月の滞在なので、ウイークデーの午前中はみっちりと日本語の勉強、昼食後はインターシップとして企業に出向くというハードなスケジュールをこなしていました。週末のイベントとして2泊3日のホームステイが企画されました。私たちホストファミリーは初日の7月18日夕方に城西国際大学のキャンバスに出向きました。大学のキャンバスは広く新鮮な心持でウキウキとしながら学内の国際センターに行きました。そこで、学校側からの説明とお互いの自己紹介をしました。我が家には印ダソムさんをお迎えすることになりました。ダソムさんは来日経験も豊富なので、さてどんな事を面白がってくれるでしょうか。日本と日本人に更なる興味を持ってもらいたいことと、何か一つ家庭の中でしか発見できない日本文化を見つけて欲しいと思いました。そして、ハードスケジュールの海外研修期間の丁度半ばなので、家庭的なのんびりとした安心感で居て欲しいと思いました。できるだけ普段どおりの生活を心がけて、一緒におしゃべりをしながら夕食を食べました。私達も韓国の事をいっぱい質問させていただきました。多分言いたい事がもっとあったと思いますが、外国語(日本語)での会話というのはなかなか難しいものです。

 

2日目は富士山五合目ツアーに早朝からの参加でしたので、我が家としての企画は出来ませんでした。最終日の20日は相当疲れが溜まってしまった様でしたので、まるで我が娘の様に午前中は寝かせておきました。

JIUから大事な学生さんをお預かりして家族の様に迎えたいという気持ちは達成できたと思います。そして、又会えますようにという思いを抱いてさようならをしました。

ダソマー、我が家に来てくれて有難う!お手紙ありがとう!

See you again DASOM

田村ホストファミリー

城西国際大学の留学生センターで事務局により4人の留学生を紹介され、我が家の受入れ留学生は、玉 俊泰(オク・ジュンテ)君でした。笑顔の素敵な20歳の好青年でした。車で大学から自宅まで30分位でしたが、助手席に乗って貰って彼と自由に話をすることで直ぐに意思の疎通を図る事ができました。夕食は家内と3人で久しぶりに賑やかな時間を過ごしました。

翌日は朝早く大網駅からバスで日帰り富士山登山に出かけて山梨の観光桃園で楽しんだりした様ですが、長時間のバス日帰り旅行だったので少し疲れた様子で帰って来ました。その日は疲れているので夕食後は早く寝ていただこうと思いきやジュンテ君の方から積極的に家族の事、大学生活の事、2年間の兵役義務の事、就職の事、ガールフレンドの事等について夜遅くまで話をしてくれました。日本の若者の現状や韓国の若者の現状の話になった時に韓国の若者は2年間の兵役義務があり、来年から大学を休学して入隊しますが、配属先は在韓米軍と同じ基地にある陸軍か空軍を希望していますと話していたのが大変印象的でした。

翌日の3日目は、最後の日となりましたので朝から九十九里浜に行って雄大な太平洋を観ながら浜辺を散策しました。こんなに広い砂浜を歩いたのは初めての体験だと驚いていました。午後には東京に帰るので海岸にあるホテルのレストランで昼食を取って大網駅まで送りました。大網駅では4人の留学生が元気な姿で集合して各ホストファミリーがまるで実家に帰ってきた我が子が帰っていくような感じで見送っていたのが大変印象的でした。

 

 修了式は8月1日(金)午後2時から城西国際大学留学センターで行われ、ホストファミリー全員が参加しました。修了証書授与後は別れの時間を惜しみながら再会を祈念して大学を後にしました。